藤井太洋『公正的戦闘規範』


書誌情報


書評

近未来の中国における対テロ戦争と科学技術の関わりを描いた「公正的戦闘規範」と,自然災害の被害から復興するセブ島での量子技術の活用を描いた「常夏の夜」に共通して描かれているものは,現実から地続きの未来の科学技術の在り方と,若い世代への満ち溢れんばかりの希望だ.AIや量子技術,ビッグデータなどが飛躍的な発展を遂げるなか,多くの人がその発展の速さに戸惑い,未来に対して漠然とした不安を感じている.そんな現代人に,藤井太洋はそっと未来への指針を示してくれる.恐れることはない,新しい世代の作り出す未来もまた,より良い形で続いていくんだ,と.


書評メタデータ

本稿は《SFG》Vol.1(2018.11)に掲載された書評の再録である.


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